CET 04
HAPPENINGText: Yuki Ishida
井口弘史、伊藤桂司、宇川直宏、草野剛、五木田智央、佐藤直樹、タナカカツキ、東泉一郎、ヒロ杉山、松蔭浩之という、ありえないメンツが揃った「モーホー・デザイナー男子寮(2)」(千原航は残念ながら欠席)。
昨年のTDB-CEでの「お絵描き」に続き、ねんど展を開催。初日にみんなでせっせと制作し、会場では作品とメイキングビデオを展示、上映。写真は、驚異的なスピードで作り上げ、中でもインパクト絶大だった五木田智央作「宇川直宏」。肩に乗っかっているのはウズラ。
神田と言えば! かどうかはわからないけれど、13組のアーティストがスノーボードをキャンバスにペイントを施した展覧会「DRIVE ON BOARD 2004@LABLINE.TV」は神田のギャラリースペースで開催。かなり本気な作品たちは、展示と同時に1円からのオークションがスタート。結果やいかに?!
伝説のアートユニット、COMPLESSO PLASTICOがCETで “期間限定” 復活。作品のタイトルは「愛と温泉」。大入満員・大盛況も、最終日の夜マシンが壊れて突然終了。かなり楽しい、もわもわ&しゅわしゅわの体験型アトラクション。体感できなかった人はかなり惜しい・・・
いろんなもの・ことが混在し、しかも同時多発的なのがCETらしいとはいえ、これ以上に頭を悩ます、ねじれた企画は他には見つからない。m.magic.KOBAYASHI率いる「呑み会ライブインスタレーション」。前日以前の映像とリアルタイムの映像が居酒屋風(茶の間風?)の狭い空間に同時に映し出され、見ている人をカオスへ引き込む魅惑の作品(?)。DJ・VJあり、ライブペインティングあり、ちゃんこ鍋あり・・・。写真は“YUTOONZ”(今井トゥーンズ+白根ゆたんぽ)のライブペインティングの模様。
とにかく歩く、見る、飲む、食べる。アートとデザインのおしゃれイベントかと思っていたら、ほんとにいろんなことがあちこちで起こっていた。全てを見るのは到底無理で、もったいない気もする。もう少しまとまって見られたら、もう少し期間が長かったら・・・思わないでもないが、思うだけなら簡単だ。
現在のCETは、このエリアを愛する人たちの気持ちに多くを支えられている。この状況はとても危うい。CET自体の存続問題にも関わってくることかもしれない。もっともっと多くの人がCETを知り、「都市再生」なんて難しいことはあとから考えることにして、とにかく楽しむ! 参加する! そういう人たちが増えたらいいと思う。その上で、この街が変わっていく姿を見ることができたら、それはとても貴重な体験なのだから。CET、新たなムーブメントを起こすポテンシャルは十分に秘めている。来年は参加者としてどうぞ!
CET04(Central East Tokyo 2004)
会期:2004年9月18日〜26日
会場:御茶ノ水、神田、秋葉原、馬喰町、日本橋、八丁堀を中心とした空き物件、空地、学校、飲食店、地下道など
http://www.centraleasttokyo.com
Text: Yuki Ishida
Photos: Yuki Ishida