アルス・エレクトロニカ 2004

HAPPENINGText: Simon Scheiber

今年のアルスで最も素晴らしかったショウの一つは、アルスのガレージで行われた「知覚サーカス」だった。この巨大なオーディオ&ビジュアルのプレイグラウンドでは、聴衆はコンピューター・アニメーションと音と映像で作られた空間に入り込み、遊ぶことができた。

今年リンツを訪れることができなかった方は、アルスのウェブサイト上でパネルディスカッションや、“次の25年間に何が起こるだろうか” を予想した、「25年間のタイムライン」を見る事ができる。

この予想には、「2026年にはビル・ゲイツの子供が512テラバイトのRAMがあればどんなプログラムにも十分対応できると宣言する」とか、「2029年には単なるノイズが音楽に取って代わる」などがある。このプロジェクトは、人々の未来想像図を左右する文化的実験と位置付けられている。

僕自身の考える未来は、次々とこの世に登場してくるデジタルアートと科学の可能性が広がり、リンツという地がそれをもっとサポートしていく。リンツはそういう場所だと思う。

Ars Electronica 2004
会期:2004年9月2日〜7日
会場:Linz, Austria
https://www.aec.at

Text: Simon Scheiber
Translation: Naoko Fukushi
Photos: Simon Scheiber

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