コレット ミーツ コム デ ギャルソン

PLACEText: Yuki Ishida

さてもう一つ見逃せないのが、パリのショップで開催される展覧会とほぼ同時期に、同じアーティストの作品が展示されるという、2階のギャラリースペース。オープニングを飾ったのは、フランスのグラフィックデザイナー、ジュヌビエーヴ・ゴクレール

彼女は、真っ黒なインベーダーのようなキャラクターを私たちの日常生活の場面に侵入(=“invasion”が今回の展覧会のテーマ)させ、そこで彼らが織り成すシーンを捉えている。各作品にはコミカルで(しかもところどころにシニカルなメッセージが込められた)言葉が添えられ、つい足元を見ると黒い物体に出合ってしまうのではないかと思わせるような、見る人を引き込む、不思議な世界観を作り出すのが彼女のスタイルなのだ(そして本当に会場のいたるところに彼らは潜んでいる)。

ギャラリーではこのあと、ルリ、マールテン・ウェトセマ、トビアス・ウォンといった作家の展覧会が予定されており、きっとその度に違う色を与えてくれる。これもまた、コレット・ミーツ・コム デ ギャルソンの、常に変化しつづけ、いろいろなものがクロスオーバーすることで新しいアイディアが生まれるといった、演出やコンセプトをカタチ作る大事な要素の一つになっているのだろう。

なにはともあれ、期間限定のテンポラリーショップ、一度ご覧あれ。
そして来年の1月にはまた別のパートナーと出会い、ギャルソンの別プロジェクトが始動する。

コレット・ミーツ・コム デ ギャルソン
時間:11:00〜20:00(不定休)
住所:東京都港区南青山5-12-3
TEL:03-5468-8301
https://www.colettemeetscommedesgarcons.com

Text: Yuki Ishida
Photos: Genevieve Gauckler

【ボランティア募集】翻訳・編集ライターを募集中です。詳細はメールでお問い合わせください。
MoMA STORE