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FITC 2004

HAPPENINGText: Neil Collyer

今年で3度目の開催となる、フラッシュ・イン・ザ・カン・フェスティバル(FICT)が、カナダのトロントにて4月3日から5日に渡って行なわれた。これはカナダの最も先端を行くニューメディアに焦点を当てたフェスティバルで、3日間で非常に多くのスピーカーが参加し、その分野もプログラミングからクリエイティブなものまで様々。今年はフェスティバルの方針が少し変わり、技術的な方面に傾倒した、主にフラッシュに焦点を当てるというものから、よりデザインやクリエイティブな面も取り入れられた。

それぞれ内容を1日ずつ紹介していきたいと思う。

フェスティバル1日目は、ウォーミングアップのような日で、主なプログラムは、フェスティバルの授賞式とパーティーという2つで、クイーンウエストにあるスピン・ギャラリーにて行なわれた。

授賞式が始まるのは、午後8時の予定だったので、30分前くらいに行き、良い席を見つけ、ショーをゆったりと楽しめる準備が整った。と思ったのもつかの間、何らかの理由で会場が変更となったことを僕は知らなかったのだ。それに気付いた時にはすでに、その会場はほぼ満席となり、危うくショーを見逃すところだった。幸い立ち見席ではあったが、会場に入ることはできた。

このアワードは、明るい性格のホス・ギフォードと、美しいアマンダ・ウォルシュの司会で行なわれた。両者とも、正反対のテクニックの持ち主ではあるが、とても素晴らしい人物。ホスは、コメディチックなスタイルで会場をわかせ、アマンダは率直でプロフェッショナルなアプローチで進めていた。


Hoss Gifford and Amanda Walsh

会場では、受賞者は無気味なくらい静かだった。誰もが口にする「ありがとう。」という一言とともに、淡々と進んでいった。

プレイ・エアウエイズという会社が、それぞれの賞の紹介時に流す、短いモーショングラフィックをたくさん制作したそうだ。その作品のグラフィックとコンセプトの完成度の高さは、間違いなくそれだけで25ドルのフェスティバル入場料の価値がある。

パーティーはDJがいて、会話を楽しむというようなスタイルのものだった。しばらくたって帰ることにし、会場を出ようとしたところ、アンドリース・オデンダールに偶然会い、約1時間ほど話して楽しい時間を過ごした。

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