トランスメディアーレ 2004

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他にもまだたくさんの作品が出展・展示されていて、ワークスペースなどでは訪れる観客を交えた作品やインスタレーションなどが行なわれていた。


ウィークデイのクラブ・トランスメディアーレは比較的淡々と進み、シュナイダーTMやフェネスなどが登場。そして、今回始めて知った「シェア」というプロジェクトなど淡々とした中にも面白いものが存在する。シェアというプロジェクトは、マンハッタン・イーストビレッジで毎週日曜日に行なわれているプロジェクトで、このシステムを使うことによって違う部屋にいても、オーディオビジュアルアーティストが一緒に演奏することができるシステム。これは、ワイヤレスのネットワークとフリーインターネットアクセスシステムを使いコミニュケーションすることでコラボレーションし、オーディオ・ビデオ・ジャムのライブがネット上などで放送されている。

今回は、マリアの「マオ・ラウンジ」を二日間使ったジャム・セッション。ラップ・トップだけでなく、アナログの楽器など出ている音は様々な種類があり、それをミキシングする人や音場を調節する人などがいて空間が混乱するのを極力少なくしているようだ。映像も壁三面を使って様々なイメージが映し出されミキシングされている。時折、すべての音と映像が合わさる瞬間が心地良いものだった。

最後の週末、金曜日はワープのジェイミー・リデルやドイツでの人気も高いT・ラウシュマイアーがライブを行なった。昨年、日本でも聴いたジェイミー・リデルはこの日も前回と同じ、人間ビートボックスと歌による即興的なスタイルでパフォーマンス。一度見てる上に前回のものがあまりにも強烈だったためか、こころなし迫力に欠ける印象があり、途中単調なループが続く場面もあった。しかし、どうなろうとジェイミー・リデルはジェイミー・リデルで、彼のこのスタイルはオリジナルのものだろう。

一方、T・ラウシュマイアーはベルリンの人々にとっては馴れた音のようで、パンク・ロックっぽいテクノをすんなりと楽しんでいたようだ。一歩引いたところから見ていると、一番盛り上がっていたのは本人だったかもしれないが。

最終日はさすがに9日間つづいたフェスティバルの最後とあってスタッフにも疲れが見える。そのためか会場自体があまり元気が無く少し寂しい印象。
ハカン・リドブも悪くない演奏をしていたし、SCSI9は、客観的にみてもとてもいい演奏をしていたが、いかんせんこういうときは何をやってもダメなようだ。
だが、マオ・ラウンジの方がとても盛り上がっていて、日本人アーティストの二人組みODDが頑張っていた。音楽的にはさほど珍しいものではないジャパニーズ・テクノ・ポップといったところだが、物珍しさと彼らのお祭り騒ぎ的パフォーマンスがこちらの人々に受けたようだ。

9日間という長いフェスティバルだったが、これら二つの会場以外の他の場所でも関連するイベントがいくつか行なわれていた。日々進化していくテクノロジーがメディア・アートなどに大きな影響を与えているのは周知の事実だろうが、この様なイベントにより日々の生活の中で使われているテクノロジーなどが形をかえ目の前に現れるのは愉快なことだ。一年に一度というスパンでこの様な流れを見ることは重要なことだ。そして、このトランスメディアーレ自体もテクノロジー、メディアアートの変化と共に形を変えていくことだろう。

トランスメディアーレ04
期間:2004年1月31日〜2月4日
会場:ドイツ・ベルリン・世界文化交流開館、リア・オストバンホフ他
http://www.transmediale.de

Text and Photos: Yasuharu Motomiya
Photos: Tsuyoshi Hashimoto

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