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トランスメディアーレ 2004

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1988年からショートフィルムなどを扱ったビデオフェスティバルとしてはじまり、ここからさらに世界的なメディアアートの現在の動きといったものもテーマとして取り扱い、2002年ごろから現在の音楽やメディアートなどを包括的に含んだ内容になっていった。来年からより規模も大きく内容の濃いフェスティバルへと変化していくようで、今年はその節目の年のようだ。
確かに、見ている側からは少し手探り状態の部分も感じられないでもなかったが、ベルリンの街同様、これからまた新しく開発、発達していくパワーは感じることが出来た。
そして今回の、少し楽観的で子供っぽいタイトル「フライ・ユートピア!」になっているようだ。


展示されている内容だが、まず常設のエキシビションがあり、アワード、毎回内容が違うスクリーニング、ワークショップ、パフォーマンス、などがある。そして、常時何かしらアーティスト達が作業をしているワークスペースなるものも設けられ、この場所では会期中も新しい経験や交流などが生まれるような仕組みになっていた。

見たものの中で非常に興味が沸いたのは、フランスのアーティスト、ジュリアン・マイアーによる「DEMI-PAS」だろう。自家製だろうと思われる、プロジェクターで、特殊な装置が施されたスライドを映写し、シネマトグラフィーによるショートムービー。ストーリーはシンプルな一人の男性の一日を追ったものなのだが、そのスライド映写機を使った演出が不思議な世界観を表現していた。レイヤー状にスライドを配置することによって、普通のスライドでは表現しきれない奥行き感を出し、ピントの合わせ方によってその物体が現れたり消えたりする。何か幻の世界、夢でも見ているかのような錯覚になる。そして、写真以外のマテリアルも使いリアルタイムで起こる現実もそこに加味する。一見アナログな感じがするが、たくさんのテクノロジーとアイデアが詰まったショートフィルムであった。

次に、常時展示されているものでアワードにも参加している作品、中国のアーティスト、ツォウ・フォンシャンによる「レッド・フラッグ・ファイル」。意味は深く理解することが出来なかったが、とにかく映像と音による勢いというかパワーが凄まじく、訳も分からないまま納得させられるような作品であった。色鮮やかなイメージも印象的だった。

他にも、「Comp8_urban Fibre」と題された、ショートフィルム8つによるコンペティション。今日の都市の風景をそれぞれ違った視点で表現していて、ドイツのパトリック・パルッキの「トゥデイズ・スタート・ページ」やベルギーのアノウ・デ・クルウクとアントン・アエキ、ジョリス・クールによる「ビルディング」などが特に目をひいた。

しかし一番印象的だったのは、ドイツのフランツ・ヘフナーによる「Utrechter Hutte」。ストーリーは部屋の中をずっと同じ角度から写し、最初にある大きな家具から部屋に収まるサイズの家をリメイクするといったもの。それを早送りで解体から組み立てまで一気に見せ、映像の技術には特に驚きはしないが、まさか部屋の中に家が出来るなどとは思っていない観客の意表を突くものであった。

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