ロンドン・ポリス

PEOPLEText: Ania Markham

ロンドン・ポリスはこの秋、日本での初展覧会を予定している。『昨年の2月に、ロンドンのニューボロ通りにある 55DSLストアでイベントを行ったのですが、その時にサンフランシスコのファッションブランド、アッパー・プレイグランドの共同経営者の方とお会いしました。彼はすごく僕達の作品を気に入ってくれたみたいで、東京にある姉妹店で作品を展示してみないかと提案してくれたのです。実を言うと、僕達は、告知無しにいろいろな街に行くのがほとんどです。黙って行って、作品を制作し、そして立ち去る。そして後日、その作品についてのリアクションを楽しんでいるのですが、東京は初めての場所なので、このスタイルはどうやら通用しないようですね。』

『今回の展覧会では、シェパード・フェアリーの作品も展示されます。展覧会場も素晴らしい所ですし、お互いの一番良い作品を発表できるのではないかと思っています。それに、今まで知らなかった街も探索できますしね。何が起こるかは神のみぞ知る。とても楽しみです。もし時間があれば、香港にも行ってみたいです。個人的に、僕達の作品をベースにしたおもちゃ作りにも興味があります』。

秋以降の予定も気になるところ。『ロンドン・ポリスはもう、僕達にとっては人生そのものです。最近まで、僕とチャズはロンドン・ポリス以外に仕事を持っていたのですが、それも辞めました。辞めた途端、これこそ、僕がいつまでもやっていきたいことなんだな、ということに気付きました。これからは、何が起ころうと、利潤を重視することよりも、ロンドン・ポリスとして、良いアートをどんどん作って行きたいと思っています』。

Text: Ania Markham
Translation: Sachiko Kurashina
Photos: Mark Visser

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