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ロンドン・ポリス

PEOPLEText: Ania Markham

例えば彼らの人気キャラクターシリーズ「ラッズ」は、通りでよく見かけるような電圧機が収納された箱だけではなく、建物やTシャツ、そしてバスケットコートにまで出現。これらの作品を通じて、多くのファンを魅了し、人気が瞬時に高まったのは言うまでもない。

しかし、かつてはストリートを中心に活動していたロンドン・ポリスが、このように商業的に活躍することに関して、リスクは発生しないのだろうか?『もし一人のオーディエンスだけに語りかけていたら、それは他のオーディエンスに対してドアを閉ざすことになり、その方がリスクだと僕達は考えています。途中まで順調だったプロジェクトを突然中止することが時々あるのですが、それは、そのプロジェクトを真面目に捉えてくれていない人たちを巻き込んでしまった場合です。僕達はあえて、商品についての広告活動は行わないことにしています。ウェブを含め、全て自分達でやっています。僕達の活動を理解してくれる人。かつ、友人としてつき合っていける人がパートナー、と言うか…。今の所、お金の発生するプロジェクトは全てこのようなスタイルで行っています。もちろん、お金が発生しないようなものもやりますよ』。

では何故、活動の場所としてアムステルダムを選んだのだろうか?チャズとボブはロンドン出身。大都市特有の喧噪から逃れるため、この地に引っ越してきた。かくゆうこの記事を書いている私も、そんな彼らのような人達の一人だ。『僕(ギャロット)は元々、サンフランシスコの出身なのですが、5年間程ロサンゼルスで活動していました。でもある日、急に生活の全てのボリュームを下げてみたくなった。アムステルダムは都市だけど、どこにでもすぐに行けるちょうど良い程度の規模だし、何かプロジェクトを始めた時、拠点にするにも何も不便を感じないだろう、と。他のヨーロッパの街と比べても、アムステルダムは小さいですよね。小規模であるが故の、新しい一歩を踏み出す時の利点も沢山あると思います。そして何よりも、この街は僕達に合っている。僕達はよく、いろいろな街に出かけたりするのですが、その先々で得たエネルギーは全てアムスに持ち帰っています。でも最近は、ちょっと環境を変える時が近いんじゃないかなという気がしないでもないです。チャズはベルリンに行きたいみたいなのですが、僕はロンドンに興味があります。ボブはこのままアムスに残りたいみたいで、みんな言ってることがバラバラです。それぞれが好きな所に自由に行けるのは、ラッキーなことだと思っています。離れていても、同じ目的があれば、一緒に活動していることと同じですし』。

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