NIKE 公式オンラインストア

OFFFフェスティバル 2003

HAPPENINGText: Maria Paz Pedreros, Daniel Ramirez

ダイダロスのパフォーマンスからは、70年代の雰囲気を感じることができた。クールな彼らのクールな音楽によるパフォーマンスだ。『神話と現実、過去と未来。それらの中間点に立った時、ダイダロスの頭の中に浮かんだのは、音の迷路を作ってみようというアイディアだ。楽器の生演奏の経験をもつダイダロスはまず、バスクラリネットを起用。そのことで、彼らの音楽にはバスが2つあるような、深みが増したと言えよう』


DAEDELUS presentation

フェスティバル開始直後は、とてもおとなしい印象があったプラットフォーム01だが、BD4D用に制作した彼らの作品の発表になった時には、その様子も一変。オーディエンス全体が、彼らの作品の質の高さや、作品に込められた思いなどに強く感銘を受けた様子だ。彼らのサイトは近々リニューアルされるので、こちらもチェックを。


Platform01 presentation

OFFF実行委員長、エメー・キャンポスにも話を伺うことができた。『デザイナーやアーティストのみなさんが、このOFFFという場に集結していること、彼らがいることで作り上げられるこの空間、そしてそこから様々な交流が生まれる、ということがまず一番素晴らしいことです。フェスティバル自体が、肩ひじの張らない、リラックスしたものであることと、カンファレンスを会議としてではなく、何かを学び得る場所とみなさんが捉えていることも大きいでしょう。今年のOFFFの精神は、去年のOFFFのそれに通じるものがあります。唯一異なる点は、今年から音楽もカテゴリーの中に入ったということです。もちろん、デザインやデジタルアートのことも忘れてはいません。それこそ私達の原動力となるものですし、今回は、そういったアートと音楽を融合させてみたい、という気持ちがありました。また、そうする価値は十分にあるとも思いましたね。そして今回私達が招待したのは、そういったエクスペリメンタル・オーディオに精通したアーティスト達ばかり。アーティストのみなさんがお互いにそこから交流の芽を育んでくれているのは、素晴らしいことだと思いますし、全体が一致団結して、私達が目標とするデザイン、デジタル、音楽のクォリティに到達できていると思います。』


C404 – Outstanding.


BD4D & Random Media with the flying girl on the back

システムは、ジャスパー・スカーニング、アンドレス・レメリー、トーマス・ナックから成るグループで、彼らはまた、フューチャー3のメンバーという一面も持つ。彼らはこのOFFFに参加するという大きな野望を持ってバルセロナにやって来たグループだ。トーマスは以前、バルセロナに訪れたことがあるとのこと(また彼は、ビョークの「ヴェスパタイン」のプロデューサーであり、またホビー・インダストリーズというレーベルの運営者でもある)。ジャスパーとそのガールフレンドにとっては、バルセロナの訪問は今回がはじめてだ。

アンドレスの姿を今回見れなかったのは残念だったが、その代わりトーマスとジャスパーがラップトップを使用しながら素晴らしいパフォーマンスを行ってくれた。

続きを読む ...

【ボランティア募集】翻訳・編集ライターを募集中です。詳細はメールでお問い合わせください。
MoMA STORE