OFFFフェスティバル 2003

HAPPENINGText: Maria Paz Pedreros, Daniel Ramirez

バサバのブルーノ・サラーズからも、話を伺うことができた。『僕達は今回、レジャー・オプションという作品を発表しました。「バサバレジャー」という架空の旅行のオプションを宣伝する、架空の広告キャンペーンについてのクリップを2本制作。動きをつけながら、イメージの核心に徐々に近付いていくおもしろい方法だと思っています。これは今回のプレゼンテーションで行った内のほんの一部ですが、今までに僕達が経験したことがないものを見出せたのではないかと思います。現在は「プレイス」というプロジェクトを行っています。このプロジェクトでは、2冊の本が主人公で、一冊が東へ、もう一冊が西へと、世界中のデザイナーやクリエイターの手と手を渡りながら旅をします。そしてそういったデザイナー達が、彼らの経験や、彼らの住んでいる場所や文化が様々だからこそ生じる表現の違いから生まれた方法で、いろいろなものを描き込む、というものです。そこからは、そういった違いがどのように彼らの作品に影響を及ぼしているのかを見受けることができると思います。このプロジェクトでは、デジタル的なものよりも、もっとマニュアル的なものを目指しています。今のところ、ミラノのニコ・スタンポ、リオデジャネイロのトーノ、スウェーデン・グラフィックス、シンガポールのハンク・スタジオなどが参加。現在も進行中です。』


Random Studios

「ダーティー・サイド・オブ・テクノロジー」という展覧会を開催したのは、ランダム・スタジオ。『以前、日本にインタラクティブな便器がある、という記事を読んだことがあるのですが、それに対抗して僕達は、まったく科学技術的ではない便器を作ってみました。すごく汚くて、インタラクティブ・テクノロジーを間違った方法で使ったり、そのもの本来の目的について考えさせられるものになっていると思います』とランダム・スタジオのメンバーは語ってくれた。


Mercadillo market

2階では「メルカディロ」という小さなマーケットが開かれており、ここでは通常の売買だけではなく、物々交換も行われていた。CD、DVD、マニュアル本、おもちゃ、Tシャツなど、とにかく私達のクリエイティビティを刺激するものばかり。会話を楽しんだり、新しい人との出会いを求めたり、普段ならば見つけるのが難しい逸品がさりげなくあったりする、そんな楽しい空間だ。


Santiago Ortiz presentation

サンティエゴ・オーティスは、アートとフラッシュが融合したアニメーションと、数学がベースになった題材を作品化。実験を試みるからこそ、結果を得られるという、経験したからこそ語ることができる逸話を紹介してくれた。彼の最新プロジェクトは、サイト上のリファレンスセクションで紹介されているので、こちらもチェックを。自らをミュージシャンと名乗らないまでも、彼の音楽センスが光る作品が揃っている。

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