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OFFFフェスティバル 2003

HAPPENINGText: Maria Paz Pedreros, Daniel Ramirez

今年のビックニュースと言えば、音楽がフィーチャーされるトピックとして加わったこと。デジタル映像やグラフィック業界で活躍するミュージシャンが次々と作品を発表し、どのように彼らの楽曲がプロジェクトの一部として使用されたのかなどについて紹介した。素晴らしい音楽があれば、他とは明らかに違った作品になる。だからこそ、音楽はデジタル作品の中では重要な要素であり、今回のOFFFで紹介されるべきトピックだったのであろう。

幅広いオーディエンスを魅了した今回のフェスティバル。オーディエンス同士が、他の来場者と知り合い、カンファレンスに参加し、アーティスト達と交流を持つという目標が、確実に実現されていたようだ。今回のOFFFでは、会場のメルカットを視聴覚的に楽しんで見てまわれるように演出。サラ・マックという大講堂では、ロンドンの AZ2-LAB、アメリカのエリック・ナッケ、アルゼンチンのランダム・スタジオ、フランスのル・シエル・ブルーなどが講演を行った。


A digital montage animation themed on heroism in the current global political climate and in modern warfare – AZ2 LAB

AZ2-LABは、いつの時代も常にそのヒーローとしてのポジションを保ち続けているキリストと彼らなりのビジョンから見たヒーローを題材にしたインスタレーションを展開。人工芝のカーペットに腰をおろすと、目の前に広がるのはワイドスクリーン。そしてそのスクリーンでは、キリストのアイコンや顔が映しだされる、というものだ。そして、造花やテディーベア、おもちゃの兵隊などが天井からぶらさげられる、というおもしろい演出も。想像しただけでも楽しい気分にならないだろうか。

ジョシュア・デイビスジェマ・ギュラ、シェイプシフター、トマトの講演では、会場が超満員になってしまうという嬉しいハプニングもあった。


A view from the auditorium

そのような状況だったため、観客の中には、あらかじめ用意されていた椅子の他にも、会場の中央にあったテーブル席に座る人たちも現れた。それはまるで、メインステージの正面にあるテラスのような状態だ。残念ながら今回、KDLABの参加は実現できなかったのだが、その代わり彼らの最新プロジェクトを紹介するDVDを発表。そしてその次にはメディア・テンプルが登場。ナンド・コスタウルリッチ・トロイヤーマルセル・リ・アントネス ホセ・ルイス・シエンフエゴスボブ・シェルビンマリサ・ベラスコが、今年のコンペティションの審査員として参加した。

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