横山美和

PEOPLEText: Michiko Ikeda

これからはどのような方向に進むつもりですか。目標は?

これからも今まで同様、固定概念なくフリーに自由に自分を表現することを続けます。けれど、仕事もしっかりこなしていきたいので、仕事の部分ではもっともっと技術の向上をしていきたいと考えています。私が個人的に活動しているプロジェクトとして「サンクスギビング・メイクアップ」は、存在します。今までだれも思いつかないようなメイクやメイクに関するイベントだったり、とにかく何でもやりたいし、沢山メイクしたいです。植林とメイクという、ナチュラルなやさしいメイクとの融合をしてみたいです。その他、今年考えているやりたいことはモクモクと浮かんでいるので、ひとつずつ実行していきたいです!

ヨーロッパで生まれ育った私は終始、他とはまったく違ったテイストのスタイルやメイクの可能性に驚きっぱなし。おそらくこういったスタイルは、日本の人たちにとっては、日常生活や伝統行事などで慣れ親しんでいるものではないだろうか。色とりどりのシールや、キラキラ光るステッカーを顔に張り付けている光景を見ながら、普段のメイクとは違う、新しい実験的なメイクを知ることができた。

新しい自分の顔を見たい。そんな気持ちが、横山氏の前に途絶えることのない列を作っていた。そしてそんなビジター達に、常に笑顔でファンシーなメイクを施していく彼女。男の子達も、いつもとは違う自分の顔を楽しんでいるようだった。その他にも、メイクアップのアクセサリーを紹介しているセクションにも常に黒山の人だかりができており、ネイルアートのセクションでも、豊富なデザインが次々と誕生していた。どこに行っても、おしゃれ好きな若者のハートは満たされていたようだ。

グラフィックチーム「モグラ」が披露していたのは、ライブ・ドローイングのパフォーマンス。今回は新谷氏がパフォーマンスを担当した。マンガやアニメも大好きという彼だが、カフェ内の壁は自然界のテイストと、不思議な曲線でいっぱいに。この作品は、展覧会開催中はカフェにて楽しむことができた。今回のようにドットソーソーは、地元のアーティストにとっても、自己表現の場としても絶好の機会なのである。

また、地元でTシャツデザインなどを手掛けるアーティスト、ムクこと椋野達也も、日本の伝統的なデザインをその場でTシャツに施すパフォーマンスを披露。今回のイベントのサウンドを担当したのは、お馴染みのノードフォーム・クルー。その日の夜を、エレクトロニック・ミュージックで演出。リラックスした場と良い音楽。そこに良い雰囲気が漂っていたのは、言うまでもない。

必ずしや、誰にとっても何かファンシーな収穫があったこの日の夜。今まで知らなかった自分の顔と、次回のパーティーで試すことができるかもしれない、新しいメイクのワザを得て、家路へ向かう人々は、誰もが嬉しそうだった。

DOT SOSO #14 Miwa Yokoyama “Thanks Giving MakeUp”
日時:2003年4月5日 20:00〜
会場:ソーソー・カフェ
住所:札幌市中央区南1条西13丁目三誠ビル1F
TEL:011-280-2240
https://www.shift.jp.org/soso/

Text: Michiko Ikeda
Photos: Satoru Tanno

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