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セミ・パーマネント 2003

HAPPENINGText: Nicola Stumpo

そして寝不足のまま迎えた2日目。この日のトップバッターは、ジョシュ&ジョン・ベイカー兄弟だ。彼らの作品のほとんどがビデオ作品で、腕前はかなりのもの。その中でも特に目を引いたのが、ビデオ・ドキュメンタリーで、とてもおもしろい作品だった。

そしてその次に登場したのが、オーストラリアン・インフロント。彼らの作品からは、オーストラリアの現在のデザインシーンを垣間見ることができた。

リンゼンに関しては、僕は長年の間、どんな人たちが作品を制作しているんだろう?と興味があったグループ。と言うのも、どの作品もとても美しく、色鮮やかでユーモアのセンスもたっぷり込められているからだ。今回は、ビデオ作品からプリント、服にいたるまで、あらゆるプロジェクトを多数紹介。またリンゼンは、夜に開催されたパーティーで、VJとしても登場した。残念だったのは、ナンド・コスタがビザの関係でカンファレンスに参加できなかったこと。 DIKも彼の代わりになる人材を見つけようと必死だったが、やはりナンドがその場にいてくれるのが一番だったようだ。

ブラッドリー(別名、GMUNK)に関しては、彼がステージ上に登場した瞬間から、妙な興味を強く引かれた人物。彼の事は昔から良く知っているのだが、彼は、誰もが思わず夢中になってしまう作品を作り上げる人物だ。そんな彼が今回発表したのが、モーション・グラフィックとインタラクティブ作品。シーンひとつひとつの背景を丁寧に紹介。どの作品もとてもおもしろく、もしかしたら今回のカンファレンスの中では、一番大きな拍手をもらっていたのではないのだろうか。

休憩を挟んで次に登場したのが、ディアン・チューク。彼女は、時間を超越したような美しいイラストを披露。様々な企業にデザインしたTシャツも紹介してくれたのだが、そのどれもが素晴らしいものだった。

そして今回のカンファレンスのラストを飾ったのは、プレストゥードのアミットとジェームズ。ユーモアに溢れたプレゼンテーションで、驚くべきプロジェクトを紹介してくれた。アミットがこれ程すぐれたプログラマーだったことを知らなかったのは、僕自身恥ずかしく思ってしまう点。彼らからは、無限の可能性を感じられ、終始観客を興味をしっかりと掴んだプレゼンだった。

その後、参加スピーカー全員がステージに登場。どの人の顔にも笑顔が浮かび、イベントが無事に終了した安堵感に溢れていた。誰もが満足できたのは、 DIKのメンバーが全てを完璧に計画してくれたお陰。そして僕が今言えることは、もしいろいろな面で余裕があるのなら、是非次回の開催にはあなたも参加してほしい、ということだ。

Semi-Permanent Design Conference 2003
会期:2003年4月11日、12日
会場:Sydney Convention & Exhibition Centre
住所:Harbourside Auditorium, Darling Harbour, Sydney
info@semipermanent.com
ttp://www.semipermanent.com

Text: Nicola Stumpo
Translation: Sachiko Kurashina
Photos: Design is Kinky

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