ニュー・タレント・コンテスト 2002
Marina Casas: The Winner of Final Cheering
『コンテストの時、私の作品は会場にいた人々に受け入れられたんだ、と感じました。BAFが終わった後のみんなからの反響は、それはすごいものでした』と語るのは、マリナ・カサス。マリナは疲れを知らない、エネルギーに満ちた女性。落ち着きながらも喜びに満ちた顔で、時には両手を大きく動かしながら、これまでの経験について話してくれた。
彼女は何対しても、細部に至るまで調べあげるのが好きである。それは『ヨージ・ヤマモトのショーに行った時に、日本スタイルのパーティーにも参加しました。日本についての本も買い、日本食も食べた。そこでは、日本の文化を擬似体験しました。』というコメントからも伺える。
作品の制作でも、宗教やそれがもつ類型論学について調べ、女性というものを形作っていく。『人間のコントラストを表現したかった。私たちは皆人間。善し悪しがあるように、白と黒、それを表したかった。』
リサイクルされたもの、オックスフォードスタイル、デニム、レース、日本などに興味がある彼女。日々その制作は続いている。
他の3人と同様、彼女も彼女を取り巻く状況についてはよく理解している。どのデザイナーにとっても、インスピレーションを感じるまで光らせるのは自らのセンスのみ。ローラ・フェルナンデスがかつて、このような言葉を残した『デザイナーによって感動するポイントもいろいろです。だからこそ、どんな作品だって作ることができる。インスピレーションは時には空を跳ぶ蝶にだってなるのです。』
New Talent Contest 2002
日時:2002年9月3日
会場:Rural Society, Buenos Aires
https://www.bafweek.com
Text: Gisella Lifchitz
Translation: Sachiko Kurashina