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アート・バーゼル・マイアミビーチ 2002

HAPPENINGText: Ilaria Ventriglia

ティム・ノーブル&スー・ウェブスターのライトを使用した彫刻。オールドスタイルの居間に、9台のテレビを置くという演出を行ったのはキャンディス・ブレイツ。ボール紙で作られた家を制作したのは、コスタ・ヴェーセ。その他、アメリカ国内と世界各地から集められた50誌の雑誌が集まった。


Candice Breitz, 2002, Diorama. Nine-Channel Video installation. Courtesy Galleria Francesca Kaufmann

アート・ギャラリーのセクションでは、スペースを共同で使用しているギャラリーもいくつかあった。例えばイタリアのマッシモ・デ・カルロは、ニューヨークのケイシー・カプランと空間をシェアしており、また、ベルリンから参加したギャラリー3つは、お互いの空間を合体させることによって、ヨーン・ボック、アンドレアス・スロミンスキー、ホルヘ・パルドの大規模な彫刻インスタレーションを充分に見せることに成功した。


Costa Vece, “Adonde vas mi vida?”, 2002. Mixed media, variuos dimensions. Courtesy Galleria Franco Noero, Torino

コンベンション・センターからそれ程遠くないビーチは、アート・ボジションと呼ばれていた区域。休暇中のキャンプ場のような状態のこのアート・ボジション。20台のコンテナがギャラリースペースとして使用され、そこでは未来のコンテンポラリー・アートを垣間見ることができた。

ここでは、ロサンジェルスのチャイナ・アート・オブジェクト、ロンドンのFA、クリス・ジョンソンと活動を展開しているサンフランシスコのジャック・ハンレイ、ベニスのアンソニー・ゴイコレア、サンドロニ・レイ、そしてニューヨークのレアなどの作品が展示されていた。

もちろん、エレクトロニックな雰囲気の中、夕暮れをバックに音楽とお酒を楽しむこともできた。エアコンが壊れ、初日にはしゃっくりが止まらなかった、という出来事もあった。

明るいピンクの看板が街の至るところにあり、マイアミの街全体がまるで、休日の大きなパーティーのような雰囲気。アート・ヴァイド・ラウンジでは、ビデオアートとビデオコレクションを紹介するプログラムが組まれたり、彫刻やインスタレーションが、アート・プロジェクトという名の下、街中に散らばっていた。「アート・ラブズ・デザイン」というプログラムでは、音楽、パフォーマンス、フード、そして15以上の展覧会がマイアミ・デザイン・ディストリクト内にあるストリート、ギャラリー、ショールームで開催された。

午前中は、それらの会場は一般にも公開され、ルベル家やマーギュリーズ家のコレクションを子供達が目にする機会にも恵まれたが、夜にはパーティー三昧といった雰囲気に一変した。

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