フリフリカンパニー

PEOPLE

今月のカバーデザインを手掛けてくれたのは、「フリフリカンパニー」。フリフリカンパニ-初の作品集発売を秋に控え、それに伴った展覧会が7月から東京と札幌で開催されるなど、その目覚ましい活躍が注目されているデザインカンパニーだ。「常に前進」という前向きな姿勢は、彼らの言葉、そしてデザインから感じられることだろう。


ご自身のバックグランドも含め、自己紹介をお願いします。

フリフリカンパニー代表の程亮弼です。僕は華僑三世として日本で生まれ育ちました。自分のアイデンティティを探すために、20代前半はファインアートの世界で活動していました。あることがきっかけになって、30歳を期にフリフリカンパニーを立ち上げました。「如何にしてクリエイティブで人を楽しませるか」が現在の僕のメインテーマです。フリフリカンパニーでは社長として経営するほか、キャラクターデザイン、コンセプトデザイン、アートディレクションをメインに活動しています。

フリフリカンパニーについて教えて下さい。98年の設立以来、フリフリカンパニーはどのような成長を遂げて来ましたか?

1998年に僕と佐戸川美穂の二人で立ち上げました。その後、イワサキオサム、平井カズ、山田タロウ、ハンサム、熊谷滋彦がフリフリに参加し、現在のような体制になりました。フリフリは、生まれたての赤ん坊が環境などによって変化し成長するように、新しい才能が参加する度に変容してきました。当初からビジネスを非常に意識した活動をしてきましたが、それはフリフリというブランドにはとても重要なことでした。僕たちはデザイナーなのですからクリエイティブな事に脳を使うのは当然なことです。が、ビジネスに弱い若いクリエイターが多い中、フリフリはクリエイティブな面と共にこの点を強化することに努めてきました。2002年現在、クライアントにとても恵まれ、良い仕事が出来るようになりました。

フリフリ、Dv4、EROTIC DRAGON、山田タロウと、4つの部門に分かれての活動を行っているようですが、それは何故ですか?それぞれどのような役割をはたしているのでしょうか?

クライアントがフリフリの持っているスタイルの幅の広さに困惑し始めたのがきっかけです。それからスタッフ一人一人が生み出すスタイルが、より明確になってきたのも同時期でした。その他にも色々なタイミングが重なったので、スタッフみんなを活かせる方法として、4チーム(4事業部)に分けて活動するようにしました。
フリフリ」という事業部はキャラクターやキュートなモノに特化したデザインを得意としています。

Dv4」は現在イワサキオサムと熊谷滋彦がメインとなって、ウェブデザインを中心にグラフィックデザイン、映像制作を中心に活動しています。
山田タロウ」はエディトリアルデザイン&グラフィックデザイン、書籍、CDレーベルからパッケージまで、全ての印刷物関連の製作を担当です。今回のフリフリの作品集は山田タロウによるものです。
EROTIC DRAGON」はカッティングエッジで独特のテイストを放つイラストレーターです。コンセプチュアルでアーティスティックな方向性を強く打ち出した作風で、現在CWC/CWC-iとエージェント契約を結び、活動しています。

10月中旬には、ドイツの美術書籍出版社「DIE GESTALTEN VERLAG」からフリフリカンパニ-初の作品集「FURI FURI COMPANY WHAT A HAPPY LIFE & DEATH!」が出版されるそうですね。どのような作品集になっていますか?

作品集の製作を担当しました山田タロウです。フリフリの立ち上げから4年の間に、フリフリカンパニーが作り上げて来たキャラクターをベースに、キャラクターVSグラフィックデザインをテーマに製作しました。キャラクターデザインをグラフィックデザインとして捕らえ、製作したキャラクターが持つ個々のイメージを増幅させて、書籍というステージで楽しめるものになってます。

この作品集に合わせて、7月1日の代官山「CWC GALLERY」を皮切りに、原宿「ロケット」、そして8月5日からは「SOSO CAFE」で、3年ぶりになるフリフリカンパニーの展覧会が開催されます。この展覧会のコンセプト、そして東京での展覧会の反響を聞かせて下さい。

CWC GALLERYでの展示は今回の作品集に重点を置き、山田タロウがメインとなって制作されたストイックな展示となっています。作品集に掲載されたキャラクター素材を使って、画像を更にREMIXして大判プリントで展示しています。ROCKETでの展示は、キャラクターに特化したものになっています。
今回のイベント用にデザインした二つのキャラクターのクッションや空気ビニールドール、フリフリキャラの中から厳選した100体をプリントした限定各一着のTシャツ、作品展をイメージしたCDなど、キャラクターが本来使用されるのであろう用途を使って構成されたものになっています。
そしてフリフリカンパニー企画&デザインによる新シリーズ「ELECTRONIC VIRUS」。コンセプトなど詳しいことはまだまだ秘密ですが、今回の展示会ではシークレットキャラ以外のキャラクターイラストが初登場。2002年秋に株式会社CUBEよりソフビドール(全6体)発売予定。2002年冬に株式会社ユージンよりガチャ(全6体)発売予定。Tシャツは、「限定」に敏感なお客さんが集まる場所(原宿)だということもあって、もう半分以上売れちゃったようです。初公開の「ELECTRONIC VIRUS」の商品プロトタイプトイもすごく良い反応をもらっています。こちらも発売が楽しみです。

どのように今回の展覧会を楽しんで欲しいと思っていますか?

デザイナーの展示会!みたいに肩肘張らずに、気軽にショップに立ち寄るような気持ちで、遊びに来てもらえるといいですね。等身大のフリフリくんたちも展示していたのですが、子供たちが握手とかしているところを見ると、どんな賞賛よりも本当に嬉しかったです。フリフリが目指すものは案外こういったような、小さいけれどとても大事な感動にあると思いました。

今回制作していただいたカバーデザインについて教えて下さい。このデザインにはどのようなメッセージが込められていますか?

今回カバーデザインを担当しました、Dv4のイワサキオサムです。題材の「シフト」と、今回の展示コンセプトである「フリフリ的タオ」をコンセプトに、キャラクターが消費され、また生まれ変わっていく様子を表現しています。人と人が交流することで、消費が起こり、その需要によってまた新しいキャラクターが生まれて行くといった世界がテーマになっています。

デザインを始める時の第一歩は、フリフリカンパニーではどういったものでしょうか?また、制作を進める時の各々の役割分担等はありますか?

自分の中に蓄積された思い出や会話、膨大な情報が突然頭の中にやって来ます。それがトリガーとなって、今の自分にとって何がリアルなのかを模索し、コンセプトを練り上げ、実現させるためにスタッフ全員に話し、協力してもらいます。スタッフの賛同を得られない場合は、再度頭の中で練り直します。制作進行についてはチームの特性に合わせた役割分担をします。ただの思い付きで話すとフリフリのスタッフの対応は冷たいので、心してかかっています。(笑)


© LAFORET

デザインの面白さとは何でしょうか?

人を如何にハッピーにするかのチャレンジと緊張感。
単純にモノを創造する快感と、第三者の賞賛、そして自己嫌悪を繰り返すところ。これって物凄く人間的で素敵だと思います。

今後、フリフリカンパニーとしてはどのように活動していきたいですか?<

現在のチーム制(事業部制)を更に推し進めて、各チームを独立させたいですね。フリフリのスタッフ達は日々成長しているので、僕が全員を先導することがナンセンスになる時がきっと来ます。僕も彼らに負けまいと、競い合える環境を作っていきたいです。そして各自がそれぞれの夢の実現のために切磋琢磨していければ良いですね。
「フリフリ」としては教育をデザインしていきたいと思っています。いろんな事を知ることによって、自分を解き放つ事を子供たちにもっと知って欲しい。その手助けとしてデザイン出来ると最高です。デザインは本質ではないのです。

最後に、何かメッセージをどうぞ。

クリエイティブワークを続けることの大切さと、その素敵さをもっと感じてください。

Furi Furi Company
東京都渋谷区千駄ヶ谷 2-1-10 赤坂ビルディング 202
info@furifuri.com
http://www.furifuri.com

Text: Sachiko Kurashina

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