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ソナー 2002

HAPPENINGText: Daniel Ramirez

ソナー第一夜を飾ったのはペット・ショップ・ボーイズ。会場は5000人収容の規模にもかかわらず、その場にいたのは約250人だった(情報が行き届いていなかったのだろうか?)。ロジャー・サンチェス、ソウル・デザイナー、ヨ・ラ・テンゴ、ラムが14日金曜日の夜のラインナップだった。

今回、このソナーに参加したベルリンからのアーティスト、パコウのインタビューに成功した。パコウ氏曰く『今年のソナーは、その規模と来場者人数から見ても、確実に拡大されたと思います。そして興味深いショーケースも多数用意されていました。過去の実績と比べると、音楽面では(ディスコ、ダンス、テクノだけではなく)エレクトロミュージックの幅が広がったと思いますし、夜のイベントも、ソナーにとっては特別な存在になって来ているなと感じました。天気も6月のバルセロナらしく、毎日とても良く、アーティスト、ディストリビューター、イベントオーガナイザー等、エレクトロニックミュージック関係のスタッフにとっては、ヨーロッパのビジネスパートナーと出会える絶好の場所だったのではないでしょうか。ソナーのラインアップだけではなく、皆がそこにいる、ということに、誰もが満足していたようです。』

イベントの成功は、スポンサーリストで見つけることができる。ソニー、BBC、MTV、政府機関等のスポンサーのお陰であることも忘れてはいけない。

また、ブレイン・エイディド・デザインや、ザ・デザイナーズ・リパブリック(以下TDR)は、CCCBの隣にある修道院での展示を行っていた(DRはオーディオビジュアルの作品を発表)。TDRのイアン・アンダーソンのフルカラーポスターとビデオ作品を紹介した展覧会では、長年に渡るエレクトロニックレーベルとプロダクションとの活動の成果が、良くまとまり紹介されていた。

15日、土曜日の午後には、ソナー・ビレッジでゲル、マウディ・ドクター・L(フランスの音楽事務所)、ハイフィッシュ、ニカコイ(WMF)の姿を見つけることができた。その日の夜には、何千人の観客を踊らせるジェフ・ミルズの他、ソロ・ロス・ソロ、DJデル・コスタ、カール・コックスがパフォーマンスを行い、朝5時半まで続いた。

現代美術館での展覧会では、コールドカット、ヘッドスペース、フローモーション、マチュー・ブリアン、デイビット・シェイ、ダグ・エイトケン、マイク・ケリー、スキャナー、マルティ・ギセ、ガブリエル・オロスコ、リチャード・ドルフマイスターとルパート・フーバーなど、ミュージシャンとアーティストがミックスされ様々な展示が行われた。それにより、かなり感覚的な体験ができ、私達が求めるエレクトロニカと融合した本物のアート、あるいは私達が自信を持って言える「一歩先をいった音楽」がそこにあったと思う。

SONAR 2002
9th International Festival of Cutting-edge Music and Multimedia Art in Barcelona.
会期:2002年6月13日〜15日
会場:バルセロナ現代文化センター(CCCB)、バルセロナ現代美術館(MACBA)、サンタ・モニカ美術センター他
Press@sonar.es
http://www.sonar.es

Text: Daniel Ramirez
Translation: Sachiko Kurashina
Photos: Maria Paz Pedreros

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