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デイビッド・ユウ

PEOPLEText: Mlee

香港の何処に行きましたか?またどんな人に会いましたか?

良く見て回る時間がそれほどないのが現実なのですが、家族や友達が働いたり、住んでいたり、ぶらぶらしたりするエリアで彼等に会ったりするのがほとんどです。私がかつて住んでいた九龍、旺角、セントラルに行く機会が多かったです。高校時代の友達、大学時代の友達と会って、銅鑼湾やソーホー(セントラル)で食事をしたり飲みに行ったりしました。クリスマスイブの日は、石憶にある小さな島の超現実的な小さな野外にあるバーで過ごし、クリスマスの日は尖沙咀から香港湾の夜景を見ました。そして忘れることのできない大晦日の日は、蘭桂坊にあるCクラブの他、いろいろな場所で過ごしました。最後の方の記憶はとても曖昧です。ボクシングデイ(12月26日)には、ソーホーで行われたIdNのクリスマスパーティーにはあなた(インタビュアー)にも会いましたね。他には・・、それほど買い物もしていないのですが、今回の一番の買い物は摩羅上街で買った80年代香港のポップミュージックのレコードの山と、言葉を超えてわくわくさせてくれる香港の古い雑誌です。友達のパトリックミウが手厚くもてなしてくれたことにとても感謝しています。

好きな香港ヒーローは誰ですか?何故その人に感銘を受けたのですか?

好きだったり、憧れたり、感銘を受けたり、衝撃を受けたりした人はいますが、本物のヒーローがいる限り名前をあげることは難しいです。もしかしたらこれは古臭く聞こえるかもしれませんが、でも私の父と母は私を感銘するのを止めたことがありません。ですから、全ては二人のお陰だと言わなければいけませんね。

香港で見たものは、デザインやデザインがベースになっているプロジェクトを考える時に何らかの影響を及ぼしていると思いますか?

自分の作品で私が行っていることは、主として今まで経験して来たことや、香港系中国人の家族の中で育ったこと、広東語を話すこと、このカルチャーに関係のある価値と共に成長したこと、香港のテレビを見て香港の音楽を聴いていることから影響を受けたものばかりです。それらの多くは、私のクリエィティブな作品を導いてくれたもので、そのうちの何個かは意識的に、でも大体は無意識なものだと思います。

一緒に仕事をしてみたい香港出身のデザイナーはいますか?そう思ったきっかけは何ですか?例えば、本の出版、ウェブサイトの立ち上げ、または一緒にショッピングやお酒を飲みに行ったり等、その人達とどのようなことをしてみたいですか?

香港ではそれほど多くのデザイナーと会う機会はなかったのですが、ぜひとも会ってみたいです。彼等がどんな風にここで生活し働いているのか、そのことについてどう思っているのか、どうやってここでデザイン産業を見つけているのか、そのようなことについて知りたいです。お店でお茶をしながら、クラアントとどう付き合っているのか、料金はどうやって請求しているのか等話してみたりしたいです。香港の文化は異質なものですし、今でも私にとっては特別な場所でもあります。たぶん、香港のデザインビジネスに対するまた違ったマンネリズムやニュアンスがあるからだと思います。もし実際に会話が共同制作にまで導いてくれるのならば、それはそれでいいことです。大抵こういうことはレアなことなのですが、それは共通する興味を持つこと自体が十分ではない気がするのと、これはまた、同じゴール、価値観、プロセス上の認識や結果への期待をシェアすることと同じことです。エリック・ソウと私が最終的に一緒に作品を作ることになった理由はここにあります。

最近の活動について教えて下さい。DHKYのための次のプロジェクトはどういったものになる予定ですか?

今年の終わりには、香港に引っ越してくる予定でいます!ずっとそうしたかったのですが、今回香港に戻って来て、目の前に突然何かが過り、これが論理的にも次のステップだということがはっきりしたのです。前回無理に決断させられているな、と感じたのはバンクーバーからニューヨークに引っ越した時でした。結果的にこれはいい決断だったと思っています。ですから、今回の引っ越しも、個人的にもプロフェッショナル的にも良い方向に進むことを願っています。DHKYのプロジェクトが進行する限り、物事はなるようになるでしょうし、そういうものだと思います。計画したように物事が進むことはまずないですし、やっぱり、何かが起こる時は起こるのです。

Text: Mlee
Translation: Sachiko Kurashina
Photos: Elaine Lee

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