アヴァロン
THINGSText: Shinichi Ishikawa
以下、「アヴァロン」押井守監督へのFAXインタビュー。
「アヴァロン」が完成した直後の感想/気分はどうですか?
実写とアニメ、二本分の監督をした気分です。二本分疲れました。
前作「攻殻機動隊」が海外を含めて評価の高いアニメーション作品でしたが、注目の5年ぶりの監督作品が実写作品であった理由を教えてください。
アニメを続けるための方法論が見つからなかったから。完全に行き詰まっていました。
ポーランドで現地キャスト/スタッフ中心に本作を制作した理由は? また、ポーランドと日本での映画制作に違和感を感じる部分はありましたか?
物語の舞台に最もふさわしいと判断したので。ポーランドで撮影する以上、全て向うのシステムで製作してみたいと考えました。始めてみれば違和感など全くありません。
アニメーションと異なって実写では必ずしも最初のアイディアとおりのシーンが作れない場合もあると思います。そこのところをプラスと考えますか、それともマイナスでしかないですか?
実写の不自由感とはつまり監督の恣意で全てが決定できないことであり、それ故の意外性も同時に存在します。プラスとマイナスは常に表裏一体です。
本作の主人公は、女性、凄腕、クール、ストイックという部分は、前作の主人公に共通していますがそういうキャラクター設定にしたのはなぜですか?
好きだから。多分そういう女性が理想なのでしょう。
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