ミジェットビデオ

PEOPLEText: Jiro Ohashi

主にどんなツール(ハード/ソフト)を使用して作品を作っていますか?

ソフトウエアについて、マッキントッシュ使用のものは大体なんでも使いますが、デザインツールとしては、イラストレーター、フォトショップ、クオーク、フリーハンド…。アニメーションには、アフターエフェクツ、フラッシュ、少しだけ3Dも使います。ビデオ編集には、AVID、SPHERE…。最近は、ファイナルカット。
私たちの仕事の、大部分を占めているのは毎回ベクターベース、それからイラストレーターの大ファンです。最近フラッシュをよりよく使用する為にフリーハンドを使います。本当はアフターエフェクツやフラッシュでイラストレーターのアニメーションを作るのが好きです。

ライブビデオには、VJソフトのエクスポーズを使っています。ショーの事前にVHSもしくはβテープも準備します。それでエクスポーズとカセットでミックスします。毎回日本のソフトウエアにはとても関心を持ちます。ネンドグラフィックの藤本健太郎がプレゼントしてくれたEXPは、私たちのお気に入りです。ネットワークミキシングが主になっていてプロデュースがおもしろいです。イマジンとNATOモジュラーシステムにも、関心があります。たとえシステムが特別新しく見えなくても、アナログビデオシンセサイザーにとても似ていますから。

音楽に合わせたある種のVJ的な表現であるとも感じましたが、音楽とのコラボレーションに関して、これまでの履歴を教えて下さい。

音楽は私たちの仕事の大きな割合いを占めていて、とても重要です。私たちは自分達でも音楽をやり、またその音に付随するアニメーションもよくやります。アライブ・ワンというユニットで、アナログシンセサイザーをベースに使ったエレクトロミュージックも作っています。ダンスミュージックは好きなので、時々クラブへ行ったりします。でもジャンルに関わらず(エレクトロであっても、なくても)、いいものはいいので、いろんなジャンル、スタイルの音楽(エレクトロノイズから、ソウル、デイスコ)を聴きます。日本の音楽はとても豊富で、私たちはとても好きです。ボアダムスからチャイルド・デイスク・プロダクション、嶺川貴子、大勢いすぎて全部あげられませんが…。

現在私たちのプロジェクトで、東京音楽についてのドキュメンタリー(ミュージックビデオ)をプロデュース中です。

今後の予定は?

私たちの今後のプロジェクトは、ユニットとして、もっともっと発展することです(もしかしたら将来、外の人も組み込んでいくかもしれません)。現在は、フレンチ・ヒップホップ・アーテイスト用にミニビデオクリップのプロジェクトを進めています。

また子供向けのショートアニメーションの連続TV番組作りもしています。キューブ(立方体)を主に使って、組み立てて、いろいろ作ろう、というものです。制作中のものが沢山あり、(前に書きましたが)例えばレーベル・デコのウェブサイトはまだ完成していません。

私たちは、日本で活動しているデザイナーをとても評価しています。将来はもっと日本とのコラボレートをしていきたいです。それから、今回の来日で何人かの(東京のカンパニーの)人々に会いました。そしてパリに、いくつかの日本のプロジェクトを持ち帰りました。 うれしいお土産になりました。

最後に、その人たちに会えたことをとてもうれしく思っています。私たちを迎えてくれた人たち、私たちの為に時間をくれた人たちへ、本当にどうもありがとうございました。東京では、みなさんに大変お世話になりました 。

BURO 30: Electronicaccident Experimental Express 2000
会期:2000年11月3日〜5日
会場:CAY
住所:東京都港区南青山5-6-23 青山スパイラルホール
TEL:03-3498-1171
https://www.spiral.co.jp

Text: Jiro Ohashi

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