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クリエイティブ・ワークス 2001

HAPPENINGText: Genki Sawazaki

ここ2年間で香港を代表するオルタナティブカルチャーブランドに発展したRCB(リアル・クロージング・ブランド)。デザイナーのヴィッキー・ラムの日常の生活からインスピレーションを得て制作したという作品は、ポップでカジュアル。彼のライフスタイルがそのまま作品に投影されているようだった。


パステルカラーのストライプ柄のインナーにジャケットなど、いたってカジュアルなスタイルの作品を展開。『着る人に楽しんでもらったり、ハッピーになってもらえる物を作りたい』という彼の言葉通り、モデルもラフなウォーキングを見せ、観客に愛嬌を振りまくなど、ファッションも音楽やグラフィックなどと同じように楽しむもの、という当たり前の事を認識させる楽しいショウとなった。


最後にショウを行ったのは、サンフランシスコの実力派デザイナー、ミニー・イエーとチャールズ・ブロウズによるユートピア・プラニティア。デニムやコーデイロイ、シルクなど素朴な素材を使用した、カジュアルではあるが、独特のカットが生きるスリップドレスやコートやジャケットに、ジーンズやパンツ、スカートをコーディネートするなど、フェミニンなラインを数多く制作した。シンプルさの中に鋭い感性が感じられ、多く金属系のアクセサリーがよいアクセントになっており、全体的に女性の“強さ”を感じさせるものとなった。心地よいビートのBGMがより作品を盛り立てるものとなっており、完成度の高いショウであった。

札幌では始めてこのような主旨のイベントが行われたが、平日にもかかわらず全体を通して1500人以上もの来場があった。参加4ブランドのショウも、個々のイメージを強く全面に押し出したものとなり、大変充実したものとなった。大盛況のうちに幕を閉じたクリエイティブ・ワークス 2001、札幌から次世代のクリエィションを発信すべく、次回からはどのような展開になっていくか注目したい。

CREATIVE WORKS 2001
日時:2000年10月2日(月)、3日(火)
会場:Sapporo Factory Hall

Text: Genki Sawazaki

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