越後妻有アートトリエンナーレ 2000
HAPPENINGText: Yasmeen Ikeda
ユック・クンビョン「TAF」(アイ・タクシー)
さらにとても興味をひいたのはユック・クンビョンの「TAF」(アイ・タクシー)。見るものを見られる瞳で逆転するというコンセプトのこの作品は、眼球をビデオに撮って流すというプロジェクトで、4台のタクシーに実際に搭載され運行されている。これをつかまえることができた人はラッキーかもしれない。私は結局実際に見ることはできなかった。
伊藤嘉朗「小さな家~聞き忘れのないように」
そして、公募からの出展となった伊藤嘉朗の作品「小さな家~聞き忘れのないように」では何気ない一本の木が彼には「何故かとても気になった」と、地面を掘り込んで造られた小さなスペースからはその木だけがこころおきなく見れるようになっている。
イ・ブル「水の女神」
また、イ・ブルは六箇二ツ屋の池に「水の女神」を設置。これは「地上の滝で水浴をしている間に衣を盗まれ、天に戻れなくなってしまった」という韓国の民話に現れる「SUN-NYOH」という天の精霊をイメージしている。キラキラと光るビーズでできた衣はまるで天から舞い降りているような錯覚にとらわれるだろう。
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