ツリー・アクシス

PEOPLE

今月のカバーデザインを制作してくれたのは、サンフランシスコを拠点に活動するクリエイターユニット、ツリー・アクシスのクリスター・オルソンとステラ・ライの2人。以前、フューチャー・ファーマーズで活躍していたデザイナーのステラと、プログラマーであるクリスターが生み出すデザインはとてもキュートで、見る者を楽しませてくれる。現在サイトをリニューアル中という2人に、いろいろとお話を伺いました。


まず始めに自己紹介をお願いします。

ツリー・アクシスは、サンフランシスコのマルチメディアデザインカンパニーです。1998年末に、クリスター・オルソンとステラ・ライによって設立されました。ユニークなデザインとユニークなプログラミングを結びつけて、ユニークな作品を創り出すべくがんばっています。
ステラはホンコンで生まれ育ちました。1993年にサンフランシスコに来て、カリフォルニア大学のアート&クラフトで学びました。
クリスターはシンガポール生まれで、長い間(14年間)中国と日本で過ごしました。アメリカのスワースモア大学で学び、コンピューターサイエンスの学位を取得しました。

ツリー・アクシスを結成したきっかけは何ですか?

僕達が最初に出会ったのは1997年で、フューチャー・ファーマーズの「Stimuli for Wonder」というCD-ROMを一緒に手掛けていました。バックグラウンドやマルチメディア産業に対するお互いの姿勢が似ていたこともあって、大親友になりました。 1998年の夏にCD-ROMを一緒に作り始めて、それがリリースされることはなかったけど、チームを組むことを決めるにはそんなに時間はかからなかったです。
名前の由来についてはいろいろありますが、今は有機的なものと技術的なものがいい感じにミックスされたいい名前だと思っています。今回のSHIFTのカバーでそれが分かると思います。

最近はごく少ないスタッフでやっていますが、僕達は今にも気球で飛び立つばかりの状態にあります。最近ではステラがメインデザイナーで、クリスターがメインプログラマーとしてやっています。ジミーはオペレーションディレクターでタラは僕達の後輩デザイナー、エドは後輩プログラマーです。ドイツから来たメノはデザインとプログラミングのインターンとして働いています。

今は自分達の中身を発展させることに重心を置いています。ウェブ、CD-ROM、プリントのデザインやプログラミングのクライアントワークによる収入がある一方で、僕達のビジネスを維持するための製品を発展させることに専念しています。

最近の活動について教えてください。

今はポトレロヒルに新しくオフィスを移すので手いっぱいです。きれいでいい感じで、大きさもちょうどいいです。将来に向けて、インターネットシステム(T1、マルチプルサーバーなど)にものすごい投資をしています。
僕達の魅力のひとつはインタラクティブ作品にあるので、もっと多くの1人用やマルチプレイヤー対応のオンラインゲームを作って行きたいと思っています。最近では、サンフランシスコで毎年開催されているナイキのレースのためにゲームを1つ制作しました。僕達のパートナーのサイトと同じく、サイトの主役となるゲームを仕上げているところです。

現在サイトをリニューアル中とのことですが、新しいサイトはどんな感じになりそうですか?

新しいサイトは、ニュース、アーケード、HTMLインフォ、ショックウェーブインフォの4つのセクションに分かれる予定です。
ショックウェーブインフォは、今あるサイトとほとんど同じです。グラフィックとコードにちょっとした違いがあるだけです。ポートフォリオのセクションも、ダイナミックにXMLを使って新しくなっているので、テキストエディターのみを使って他のプロジェクトと簡単に交換することが出来るようになっています。
HTMLインフォは、僕達のサイトのHTMLが単純化されていて、伝統的なクライアントにアピールすることが出来るようなつくりになっています。会社のインフォメーションは簡単に見つけられるものでなくてはなりません。最もシンプルなブラウザで見れるようになっています。
ニュースは、僕達が何をしているか、何を企んでいるかをPRするアーカイブになる予定です。
アーケードは、オリジナルゲームとインタラクティブ作品のコレクションで、その全てがひとつのインターフェイスに統一されています。これらの作品は、典型的な僕達のサイトの視聴者以外の人達ともコミュニケーションが出来るようなサイトの主役となると思います。

インタラクティブな作品を制作するうえで心掛けている点は何ですか?

インタラクティブ作品を制作する時にステラが最初にすることは、クリスターに「ねぇ、どう思う?」と聞くことです。
テクノロジーの背後にあるものを発展させるのと同時にデザインを発展させることが好きです。テクノロジー、デザインどちらかがどちらかを支配するようなことはありません。理解することが不可能な、すごく洗練されたものは作らないし、何もしないようなものは作りません。
楽しくて、みんなをびっくりさせ、注目させるようなものを作ることが大切です。ウェブにはテレビの100万倍の力があります。作品がユニークなものでなければ、みんなその作品を見て無駄な時間は過ごさないでしょう。普通じゃないこと、不思議な感じを与えることをすることはいいことです。
もちろん、読み込み時間も速くしなければなりません。800Kのショックウェーブムービーを待つのが好きな人なんてひとりもいませんから。

ウェブサイトのデザインや他のプロジェクトのデザインをする時は、2人はどのように協力しあっていますか? また、PANTSについても教えてください。

そのプロジェクトがデザイン寄りなのか、テクノロジー寄りなのかにもよります。たいていそのプロジェクトに最も深く関わっている人に大きな責任がのしかかります。ウェブサイトではそれぞれ独立した仕事をやり、それをひとつにして、何が良くてなにが良くないかを決めて来ました。全部一緒にぎゅっと絞って、それをサイトにアップしています。
PANTSは今は休憩中です。最終的には、あらゆる創造性のオンラインアウトプットになる予定です。規模は大きくないけれど、雑誌っぽい感じです。でも今は他のプロジェクトで手いっぱいです。

今回、SHIFTのカバーデザインを制作していただいたのですが、何をイメージしたのですか?

ステラ:最近ちょっと働き過ぎだったので、どこか旅行に行きたいなと思って。
クリスター:僕は「World Standard」からインスピレーションを引き出しました。「Country Gazette」は、音楽的にもカーバーアートの点でもすごく魅力的なアルバムです。

今興味のあることは何ですか?

ステラ:今はペインティングにすごく興味があります。フラストレーションを解消するにはもってこいです。いろいろな意味でパーソナルでもあります。
クリスター:仕事面では、マルチユーザー・アプリケーションを作ることにすごく興味があります。仕事以外では、いろいろな所に旅行に行きたいです。

サンフランシスコについて伺いたいと思います。新しい動きはありますか?

サンフランシスコにはいいウェブデザインをしている人がたくさんいます。ジョッシュ・ウルムや、アンディ・スロプセマ、アネット・ロードンなど、フリータイムにオンラインギャラリーやコミュニティーを創りあげている人達がたくさんいます。

サンフランシスコで活動することについてはどう思っていますか?

シリコンバレー周辺はいい所です。サンフランシスコのウェブコミュニティーは時々窮屈になることがあるからです。強力なプログラミングとデザインコミュニティーさえあれば、どこでもいいです。もちろん仕事もなきゃ困りますけど。

好きなビジュアル/グラフィックデザイナー/サイトを教えてください。

ステラ:SABRE/オンラインマガジン。デザインがすごく好きです。それから NetBaby/クールなスタイルと楽しいゲームがいっぱいです。
クリスター:ステラが挙げたサイトは僕も好きです。でも最近はウェブをサーフする時間があまりありません。僕に考えさせるようなものは何でも好きです。

最後に、今後の予定を教えてください。

近い将来日本でもっとたくさん仕事が出来る日を楽しみにしています。

Tree-Axis
住所:1025 17th Street #1, San Francisco, CA 94107
TEL:415-355-1330
krister@tree-axis.com
http://www.tree-axis.com

Text: Mayumi Kaneko

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