ジョッシュ・ウルム

PEOPLEText: Daniel Jenett

よく知られているものとあまり知られていないものの間のバランスを見つけ出すことに興味があります。あなた(ダニエル・ジェネット)やマット・オーエンスといったような、本当に有名な人たちと、名前も聞いたことが無いような人たちのことです。本当に沢山の人がオーリア・ハーベイやマット・オーエンスの作品を知っているでしょう。彼らは本当にいいものを作ります。有名な人たちのことを知るのもいいけど、全然有名じゃない人たちの作品ももっと知る機会があればいいなと思います。

僕がこれからREMEDIプロジェクトでやってみようと考えていることは、沢山の人にインタビューをしたいと思ってます。でも、本人に直接質問するのではなく、周りの人たちにその人について質問をし、それをオンラインに載せたいと考えてます。直接質問すると堅苦しいインタビューになってしまうんです。周りの人に聞いた方が、その人の人間性が分かると思いますし、もっと雑誌のような感じのものにしたいんです。

REMEDIプロジェクトはいつごろ始めたんですか?

1997年です。僕がメーン州にいた頃だから、もうずいぶん前ですね。でも実際に稼働したのは去年の5月1日からです。

なぜ「アイ・キャンディ」をやめて、このREMEDIへ移行したのですか?

いい質問ですね。一番の理由は、アイ・キャンディがくだらないものだからです(笑)。本当にアイ・キャンディはジョークでしかなかった。アイ・キャンディはコネクションをつくるために手始めにやっただけです。そして僕は今、本当にやりたいことができるようになったんです。アイ・キャンディは誰に対しても、本当のクリエイティブな窓口にはなっていません。それは仕事以外のなにものでもないんです。アイ・キャンディからは何も得ることができませんでした。

REMEDIはもっと個人に特化したもので、実際やってることも本物です。誰かのまねをすることもないし。気がつくと僕が自分自身に「何かやれ、何かつくれ」と命令しているんです。あまりいいシナリオとは言えないけど。最初に気付いたことは、商業的な仕事もいいけど、ほとんどのことは座っているだけで進行していってしまうということです。僕が言いたいのは、できることなら自分で「何か」を学んで、それを実行して欲しいということです。

僕もその「何か」は学びましたよ。

どんなことを?

まず始めにコンセプトをはっきりさせてから、落ち着いてどんなことをしたいのかについて考え、それから仕事を始めるということです。

そのコンセプトはいろいろ考えているうちに思いつきますか、それとも、何かやっている時ですか?

大抵、クライアントに仕事を依頼された時、何をしなければならないかは、あなたもよく知ってるでしょう。全てのガイドラインはもうすでに整ってると思いますが。

そのことは僕が REMEDIでオファーする時に、ほとんどの人が訴えることの一つです。 REMEDIはとてもオープンで、「何でもやりたいことをやってくれ」というのがとても多いんです。簡単そうに思えるかもしれないけど、最後には皆、自分が何をやりたいのか分からなかったり、何も思いつかなかったりすることが多いんです。あなたは自分がどんな仕事をすべきかということが分かっているから、この方がいいかもしれないですね。また、僕自分は、やりたいことを紙に書きだすことが重要だと思っているんですが、これは他の誰かにそれをそのまま手渡すことができるからです。あなたはデザイナーであって、このようなことを実行しているか、インターネットを使って物事を考えてますよね。僕はそれが本当に重要なことだと思っています。

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